「施工管理って意外と楽って本当?」
「きついイメージがあるけど実際どうなの?」
「施工管理で1番楽なのは何?」
こんな風に思っていませんか?
結論、向いている人にとって施工管理は天職といえます。
なぜなら、建設業界に施工管理業務などで15年間携わってきた筆者が「思ったよりつらくないぞ」と感じた瞬間があるからです。
この記事では、
こんな方におすすめ
- 施工管理の仕事はどうなのか
- どんな人が向いているのか
- 比較的楽な施工管理業界はあるのか
以上について解説します。
この記事を読めば、あなたが施工管理に向いているかどうかが分かり、さらに優良企業へ転職するきっかけをつかめます。
ぜひ最後までお読みください!
施工管理とはどんな仕事なのか?サクッと解説
施工管理とは、土木や建築、電気工事を行うにあたって工事が円滑に進むように全体の管理を行うことをいいます。
具体的には以下の仕事内容です。
工事をスムーズに、そして無事に完了するためには以上の業務を行うのが施工管理の役目です。
肉体労働よりも、さまざまな事務的処理をこなさないといけないのが施工管理の特徴といえます。
【結論】施工管理が意外と楽なのは向いているから
施工管理は現場仕事なだけに「きつい・きたない・きけん」といった3Kのイメージがあるかと思います。
しかし、経験者の私からみると施工管理は思ったほどつらくはなく、意外と楽な仕事だといえます。
なぜなら、最近の働き方改革により3Kが緩和されてきていることにくわえ、向いている人にとってはデメリットと感じにくいといえるからです。
「きつい」に関していえば、長時間労働になりがちだったり、人間関係が大変だったりします。
しかし向いている人であれば、頑張った分だけ成果が見えるのでやりがいを感じたり、多種多様な人物とのコミュニケーションが苦ではなかったりします。
また「きたない」に関しても作業を行う職人と比べると、ほとんど汚れません。
「きけん」についても重機械の性能向上や普及、安全面の厳正化により労災のリスクは低くなったといえます。
下の画像は、建設業における労働災害発生状況を年度別にグラフ化したものです。
労災が多かった年が昭和37年で150,000ほど、一方で直近の令和4年度で500に満たないぐらいです。
グラフも年々右肩下がりになっていることが分かります。
つまり現場仕事である以上、少なからず3Kは存在するものの、安全面が強化されてきおり、昔ほど「きけん」ではないといえます。
今はしつこいぐらいに安全面を強化している会社もあります。
仕事よりも人を大切にしている証拠です。
施工管理が意外と楽だと思える人の特徴7選
施工管理が意外と楽だと思える人には以下の特徴があります。
これらの特徴があると、施工管理を生業とするのも夢ではありません。
詳しく解説しますので、あなたの特徴と照らし合わせてみてください。
1.スケジュールを立てることが好きな人
スケジュール管理が得意な人は施工管理に向いているといえます。
なぜなら工事には工期が決まっているので、工期内に終わらせるために調整する必要があるからです。
たとえば、人員配置や資材発注などをいつ頃までに手配すれば間に合うかなどです。
常に先のことを考えてスケジュールを立てられる人は、施工管理は意外と楽に感じるかもしれません。
プライベート旅行で何時の電車に乗れば間に合う!とか、
このお店は並ぶから何分ぐらいかかるだろうな、
など細かくスケジュールを組める人は有利かもしれません。
2.心配性な人
心配性で、ものごとに配慮できる人は施工管理に向いています。
心配性な人は、「あの打合せはしたかな。今の作業の進捗はどうかな。」などを常に考えられるからです。
工事を行ううえで、作業が滞らないように事前に準備しておくこと欠かせません。
たとえば、
- 資材置場で用地を使用する可能性がある場合は事前に関係箇所へ打合せしておくべきか
- 事前に資材発注しないとタイムロスが生まれないか
- 取り返しがつかなくなりそうな事案は事前に上司に相談すべきか
これらをスムーズに行えないと取り返しのつかないことにもなりかねます。
そのため、執拗に頭の中で反すうできる心配性な人は、施工管理は意外と楽に感じる仕事だといえます。
3.決断力が早い人
心配性と対比してしまいますが、いざというときには、すぐに決断できることも施工管理には必要です。
なぜなら現場が動いている以上、何らかの問題や対策事項が生まれ、そのたびに決断を迫られる場面があるからです。
すぐに決断できないと現場が止まってしまうだけでなく、最悪の場合、工期遅延の影響も考えられます。
経験も必要ですが、断言できるほどの気持ちがないと職人も不安になりますので、決断できる思考がある人は向いているといえます。
4.コミュニケーション能力に長けている人
施工管理の仕事は、コミュニケーション能力が高いと有利であるといえます。
なぜなら、多種多様な人物と打合せや協議を行うため、その人に合わせたコミュニケーションの使い分けが必要だからです。
たとえば、職人と打合せする場合は固い言葉を使用せず端的に伝える。
発注者であれば、丁寧に分かりやすい言葉で作業内容に相違がないように進める。
などです。
それぞれに合ったコミュニケーション方法を取れる人は施工管理は意外と楽に感じるかと思います。
職人はお酒好きな人も多いので、よくお酒に付き合って今後の仕事を円滑に進めるようにしていました。(笑)
5.外仕事が苦ではない人
現場管理が主体の施工管理では、外仕事に抵抗がない人は向いているといえます。
夏は暑く熱中症対策が必要ですし、冬は寒い中での仕事になります。
また業界にもよりますが、雨や風、雪にさらされながら仕事をすることが考えられるので、健康管理に気をつけなければいけません。
一方で、職人の方に比べると肉体労働は少ない面もあるので、必要最低限の体力があれば務まるのも施工管理の魅力といえるでしょう。
そのため、外仕事に対して苦手意識がなければ施工管理は向いている仕事といえます。
6.感情を抑えられる人
多種多様な人物を扱う施工管理では、感情的にならないで冷静に話ができる人は施工管理に向いています。
感情的になってしまうと、周囲との確執が生まれ、仕事に影響が出てしまうからです。
職人の乱暴な言葉遣いや近隣住民からのクレームなどに対抗してしまっては、関係が悪化し、工事に支障が出てしまいます。
そのため感情を抑えながら話を進められる人は施工管理は意外と楽と感じるかもしれません。
7.デスクワークが苦ではない人
デスクワークが苦ではない人は向いているといえます。
現場での外仕事も多いですが、事務所内でのデスクワーク業務もあるためです。
作業計画書、申請書類など関係書類の作成も施工管理の仕事のひとつです。
雨や風により現場が中止の場合、施工管理者はデスクワークに集中します。
そのためデスクワーク経験者や苦ではない人は向いているといえます。
パソコンを使っての作業のため、ある程度触ったことがある人であれば有利といえます。
意外と楽なだけじゃない!施工管理をおすすめする4つの理由
向いているのは分かったけど、それでもやっぱり大変なんじゃないの?施工管理はよくやめとけと言われるし…
そんなあなたのために、施工管理が他の職種に比べておすすめできるポイントを4つ紹介します!
どれも魅力的なおすすめポイントなので、ひとつずつ詳しく解説します。
1.30代未経験でも採用される可能性がある
未経験であっても採用されやすい点もおすすめの理由です。
なぜなら、建設業は高齢化が進み、若手の人材不足が顕著だからです。
下図に総務省が公開している建設業の就業者の年齢構成を掲載しました。
ご覧のとおり15歳~34歳(黒の折れ線)までは年々右肩下がりとなっています。
一方で、55歳以上(水色の折れ線)は右肩上がりになっているのがお分かりかと思います。
このように高齢化がすすみ、若手の人材不足であることが、30代未経験でも採用されやすくなる要因のひとつです。
また、就業者数については総務省の労働力調査をもとに、以下の表でまとめました。
■建設業で働く年齢別就業者数と平均就業者数(15~39歳)
年齢 | 就業者数(万人) |
---|---|
15~19歳 | 3 |
20~24歳 | 20 |
25~29歳 | 30 |
30~34歳 | 27 |
35~39歳 | 33 |
平均就業者数 | 22.6 |
■建設業で働く年齢別就業者数と平均就業者数(40歳以上)
年齢 | 就業者数(万人) |
---|---|
40~44歳 | 40 |
45~49歳 | 56 |
50~54歳 | 53 |
55~59歳 | 39 |
60~64歳 | 34 |
65歳以上 | 60 |
平均就業者数 | 47 |
15歳~39歳までの就業者数の平均が約23万人に対して、40歳以上は、47万人です。
ほぼ倍の違いがありますね。
この結果のとおり、若手が少ないことが分かります。
若手不足が深刻な企業が多いため、30代未経験であっても比較的雇いたい企業はあります。
向いている上に未経験から就職しやすいのも、非常におすすめのポイントといえます。
若い人が入らないのはワケがありそう…
若手が少ないのは、パワハラのイメージが強くなりすぎたのが原因でしょうね。
経験者の筆者からすると、ハラスメントという言葉が顕在化する前の2010年前期はパワハラが多かったように感じます。
事実、朝は先輩より早く出社して道具の準備をしておくのが当たり前みたいな風潮ありました…。
しかし、2010年後期以降は法令も整備され、どの会社でもハラスメントに気をつけている傾向にあります。
そのため、現在に至っては昔ほどパワハラなどは少ないので、そこまで気にする必要はないかと思います。
注意
もちろん会社によっては、一概には言い切れませんが、建設業界自体が減少傾向にあるとだけ捉えておいてください。
2.収入が良い
収入が他の職種より比較的良い面があげられます。
なぜなら、施工管理は専門性の高い職種だからです。
施工管理が技術職といわれる理由がここにあります。
もちろん年齢や経験年数、学歴や資格などの要素によって変わってきますが、未経験からでも採用されやすく、高収入が期待できるのは施工管理の魅力といえます。
1級土木施工管理技士やコンクリート技士、技術士などの資格があれば、資格手当だけでけっこう貰えちゃう会社もありますよ!
3.将来食いっぱぐれることがない
施工管理は収入だけでなく、将来性もあります。
なぜなら、公共施設やインフラ設備がなくならないかぎり、仕事が切れることがないからです。
たとえば、
- 土木であれば道路などの新設や修繕
- 建築であればビルやお店などの建物
- 電気は配電など
どれも将来なくなる要素としては考えにくいですよね。
将来正社員として安定して働きたい人にも、食いっぱぐれる心配がないのでおすすめできる理由のひとつです。
でも、会社都合で退職したら路頭に迷うわけだし、安定してるとは言い切れないんじゃない?
結論から申しますと大丈夫です。
なぜなら、施工管理は技術職だからです。
実務を積んでいるうえに会社都合であれば、たとえ50代であってもあなたを欲しがる企業は山ほどあります。
くわえて、1級土木施工管理技士など施工管理につながる資格があれば、引く手あまたになるでしょう。
だれでも務まるわけではないからこそ、将来食いっぱぐれることなく安心して働けるのです。
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4.やりがいが実感できる
やりがいが形に見え地域・社会に貢献できるのも施工管理をおすすめする理由のひとつです。
工事が完了した頃には、携わっていた構造物が出来上がっているからです。
想像してみてください。
何もなかったところにあなたが手掛けた工事のおかげで道路ができ、それを住民が喜んで供用しているところを…
大きい工事であればあるほど苦労した分、喜びもひとしおでしょう。
私が以前勤めていた会社の請負会社さんも、やはり「このやりがいがたまらなくて今の仕事に就いているんだ」と言っていましたね。
施工管理のなかでも意外と楽な仕事につくためのポイント
それでも仕事よりプライベート!できるだけ楽な仕事に就けるポイントがあれば知りたいな。
分かりました。私の経験則も含めて紹介します!
意外と楽な仕事につくためのポイントは以下です。
ポイントをおさえておけば、ホワイト企業への転職も夢ではありません。
ひとつずつポイントを解説していきますね。
1.意外と楽な業界を選ぶ
意外と楽な業界は以下の3つがあげられます。
業界別 | 造園 | 土木 | 電気 |
特徴 | 植木や街路樹の工事といった 比較的規模が小さい | 工事が始めと終わりに集中する | ・比較的小規模工事 ・建物内での作業が多い |
おすすめポイント | ・使用する重機が少ない、小さくすむ ・規模が小さいので管理しやすい | 時間的余裕ができるので精神的に楽 | 天候を気にする必要がない |
以上のようなポイントを参考に就職先を探してみるのはいかがでしょうか。
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土木経験者の私からみて土木は、全体工事の始まり部分を担当するため、比較的気楽な状態で工事に着手できましたよ!
2.工事規模の小さい企業を選ぶ
工事規模が小さい企業は意外と楽な仕事が多いといえます。
小さい企業だと工期の短い工事が多かったり、抱える職人の数が少なかったりするからです。
工期が短いと有給休暇の取得調整もしやすいので、プライベートも確保しやすいといえます。
小さい企業に目星をつけて、条件の良いところに転職を試みてみましょう。
ゼネコンといわれる施工管理に特化した大手企業は、いつも大規模工事に追われて大変なイメージです。
一方で、地元民で構成されているような小さな会社は比較的のんびりしていますが、従業員数が少ない分、施工管理以外の仕事(経理とか)も担っていましたね。
3.企業方針を確認する【ホワイト企業を見極める】
企業の方針についても公式サイトなどがあれば確認してみましょう。
施工管理の仕事は、長時間労働や土曜出勤が当たり前でしたが、昨今は働き方改革のおかげで改善されてきた企業も多いからです。
また、電子管理化やドローン調査など最新技術を取り入れている企業は学べる上、使いこなせるようになれば仕事の効率が上がるので、結果的に定時に仕事を終えられ、早く帰ることができます。
ほかにも「転職会議」などの口コミサイトで確認するのもおすすめです。
企業方針に着目することでホワイト企業への確率もぐっと上がりますよ。
この記事を参考に、施工管理への転職を検討してみてくださいね。
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